株式投資を始めたそこのあなた。
全然利益を出せない、または、コツコツ増やしても大きな損失で全てが水の泡という状況になっていませんか?
投資を始めたばかりのぼくはなりました。今もよくあります。
その状況を打破するためには、損切りを確実に行うことが非常に重要です。
いやいやわかってるけど、そんな簡単に損切りできたら苦労しないよというお気持ちもよくわかります。
今回はそんな、心理的に難しい損切りの重要性、また少しでも損切りをやりやすくするコツをまとめてみました。
ぜひ最後までお付き合いください。
「損切り」が難しいのは負けたくないから
そもそも投資初心者は(誰でもそうですが)「損」をしたくない、「負けたくない」と考えますよね?
当然ぼくも負けたくないです。もちろん今でも。
でも、「“一度も”負けたくない」という考えを持って投資をしていると、よくて「トントン」もしくは少し「負けている」状態になりやすいのです。
まず、「”一度”も負けたくない」とびびっていると、勝っている時は、少しでも利益がでればできるだけはやく売ろうとし、確定する利益が小さくなりがちです。
逆に損失が出て負けている時は、「”一度”も負けたくない」ので、これから上がっていくはずだ、となかなか売ろうとしません。
勝っている時は、もう少し待てば、もっと利益が大きくなるはずだとは考えないのに、負けている時は、もう少し待てば損失が減るのでは、と考えてしまうわけです。
そうして少しずつ得てきた小さな利益の何倍もの損失を出すという悪夢に襲われます。
このように、誰でも持っている「負けたくない」という気持ちが仇となり、「損切り」が難しく、ひいては利益を出すことも難しくなっているのです。
やすこれの投資実績で見る「損切り」の重要性
これは株式投資一年目のぼくの株式投資実績です。
縦軸は、勝ちと負けの「回数」です。
金額はのせていませんが、横軸との交点が利益0¥です。
一年間、「勝ち」が59回、「負け」が25回で勝率は70%ほど。なかなかどうして悪くないと思います。
しかし右端の9月では利益はマイナスとなっています。つまり負けている!これじゃダメじゃん。
では、どうすれば利益をのばせるか!
利益を増やす?いやそれ以上に、損失を減らせばいい!
そう。「損切り」を意識するのです。
そもそも「損切り」とは?
「損切り」とは、損失がでている投資対象に見切りをつけて損失額を確定することです。
具体的には、100円損失がでているな。でもこのままだと200円になりそうだから、とりあえず今の100円の損失で我慢するか。
これが「損切り」です。
「損切り」をうまく行うためには
結論からいえば、損失がでている株の売りタイミングを早くすること。これだけです。
先ほど同様、ぼくの株式投資実績について、今度は、勝ちと負けの「期間」を見てみます。
グラフ中の、▲と大きなXが「負け」を表していますが、Xの方は負けは負けでも「大きな負け」です。
「勝ち」の売りと「負け」の売りの期間をだいたいで平均すると勝った売りは1~2週間ほど。負けた売りは10~11週間ほど。
中でも「大きな負け」では、25週間と、「負け」の平均期間を引き上げています。
損失がでている株について、なかなか手放せていない事実が浮かび上がります。
100円の損失がでてるな。いいや待てばきっと損失がなくなる!
と「損切り」をしなかった結果、損失が200円にも300円にもなってしまったわけです。
ここで、なかなか「損切り」できなかった「大きな負け」を勝った売りの平均である、2週間で売るとどうなるか見てみましょう。
12月、8月ともに大きく損失が減っており、8月にいたっては月の収支がマイナスからプラスにまで引き上げられています。
このように「損切り」をはやくするだけで、「大きな負け」が「小さな負け」となり、最終的には利益につながっていくのです。
「損切り」についてのまとめ
「負けたくない」一心で、こつこつ利益を積み上げても、「損切り」ができないと、全てが無駄になります。
100円の損失がでているな、これから200円まで膨らむかも。
と、100円の損失の時点で「損切り」ができていたら、これは200円-100円で、100円の利益なのです。
損失を確定することはなかなか勇気のいることではありますが、「損切り」をはやく行うことを意識して、投資を行っていきましょう!